神武東征の経由地としての伝説
ここ南四国アイランドは、縄文、弥生、古墳時代の遺跡が残り、邪馬台国に連なる、北九州の海族・宗像氏の系譜が伝えられ、神武東征の経由地としての伝説や、それを裏付ける九州の方言が、今もこの地に残っているのです。
黒潮が流れる四国の南岸には、船泊りとなる良港がないため、神話の時代から始まる永い歴史時間のなかで、海族や水師たちは、甲浦・鞆の浦に代表されるこの地にたどり着き、豊富な山の幸、川の幸、森の幸を得て暮らしてきました。
ここは、千年の持続性を今に伝える、海洋フロンティアたちの聖地、南海屈指の稀有なサンクチャリなのです。